Point
① 薬を飲み始めて数日で出る薬疹
② 全身に紅斑と膿疱が出現
③ 正しく診断され、薬をやめれば1,2週間できれいに消える。
AGEP(急性汎発性発疹性膿疱症)とは?
AGEPは、薬がきっかけで起こる急性の重症薬疹のひとつです。
突然、高熱とともに全身に赤みと白いぶつぶつ(膿疱)がたくさんみられます。
「膿」と聞くと感染症のように思えますが、AGEPの膿疱は細菌によるものではなく、無菌性です。体の強い炎症反応によって生じます。
どんな症状が出るの?
多くは薬を開始してから 数日以内(ときに1〜3日) に発症します。
重症薬疹の中では比較的“早く出る”タイプです。
主な症状は、
・38℃以上の高熱
・赤い発疹が急速に広がる
・その上に小さな膿疱が多発する
顔や体幹から始まり、短時間で広がることがあります。
皮膚はヒリヒリと痛むこともありますが、SJS/TENのように広範囲が剥がれ落ちることは通常ありません。
死亡率は?
死亡率は 約1〜5% とされ、SJS/TENやDIHSと比べると低いとされています。
多くの場合、原因薬を中止すれば数日〜2週間程度で改善します。
原因となる薬は?
代表的な原因薬剤は、
・抗菌薬(特にβラクタム系)
・マクロライド系抗菌薬
・カルシウム拮抗薬
・抗真菌薬
などです。
発症が早いため、「薬を変えた直後」という情報が重要な手がかりになります。
どんなときに受診すべき?
新しい薬を飲み始めた直後に、
✔ 高熱
✔ 急速に広がる赤い発疹
✔ 小さな膿のぶつぶつが全身に出てきた
このような症状があれば、早めに医療機関を受診してください。
治療について
最も重要なのは原因薬の中止です。
多くは支持療法と外用治療で改善します。
重症例では入院管理や短期の全身ステロイド投与を検討することもあります。