Point
① 強いかゆみを背景に皮膚が厚くなる慢性湿疹
② 掻くことで悪化する「かゆみ‐掻破の悪循環」がもっとかゆくする
③ しっかりと塗り薬を塗ることで、掻かずにいることが重要
慢性単純性苔癬(ビダール苔癬)とは?
慢性的に皮膚を掻いたりこすったりすることで起こる慢性湿疹の一種です。
強いかゆみが続き、その部位を繰り返し掻くことで、皮膚が徐々に分厚く、ごわごわした状態になります。これを「苔癬化」といいます。
どんな症状が出る?
主な症状は以下の通りです。
・強いかゆみ(特に夜間に悪化しやすい)
・皮膚の肥厚とざらつき
・皮膚のしわが強調される
・色素沈着
よくみられる部位は、うなじ、首の後ろ、肘、すね、陰部など、手が届きやすく掻きやすい場所です。
「最初は小さなかゆみ」でも、掻き続けることで徐々に範囲が広がることがあります。
なぜ起こる?
・皮膚の乾燥
・ストレス
・衣類の摩擦
・アトピー素因
・金属アレルギーでのネックレスの長期着用
などが関与すると考えられています。
重要なのは「かゆみ→掻く→さらにかゆくなる」という悪循環です。このサイクルが続くことで慢性化します。
治療について
・適切な強さのステロイド外用
・抗ヒスタミン薬の内服
・保湿によるバリア機能改善
また、掻く刺激を減らすことが非常に重要です。衣類の素材を見直す、爪を短く保つなどの生活面での工夫
効果があります。
慢性化している場合でも、適切な治療で徐々に皮膚はやわらかくなっていきます。
受診の目安
・数週間以上続く強いかゆみ
・皮膚が厚くなってきた
・市販薬で改善しない
このような場合は皮膚科での評価をおすすめします。