Point

① どちらも「輪のように広がる赤い発疹」
② 遠心性環状紅斑は比較的よくみられる慢性炎症
③ 匍行性迂回状紅斑はまれで、内臓疾患との関連を考えることがある

遠心性環状紅斑(Erythema annulare centrifugum)どんな病気?

中心から外側へゆっくり広がる、輪状の赤い発疹が特徴です。
中央はやや薄くなり、外側の縁が目立ちます。

数日〜数週間かけて拡大し、軽いかゆみを伴うことがあります。

原因は?

多くは原因不明ですが、

・真菌感染(白癬)
・細菌やウイルス感染
・薬剤

などが誘因になることがあります。

ただし大半は重い病気ではありません。

経過

慢性に続くことがありますが、自然軽快する例もあります。
症状が強い場合は外用ステロイドで対応します。


匍行性迂回状紅斑(Erythema gyratum repens)とはどんな病気?

「木目模様」や「地図状」と表現される、非常に特徴的な波打つような紅斑です。
皮疹は急速に拡大し、1日数センチ単位で進行することもあります。

強いかゆみを伴うことが多いです。

なぜ重要?

この疾患は、悪性腫瘍に合併することが多いとされています。
特に肺がんとの関連がよく知られています。

そのため診断された場合は、全身検索が必要になります。

頻度は?

非常にまれな疾患です。


2つの違い

遠心性環状紅斑は比較的よくみられ、多くは良性経過です。
一方、匍行性迂回状紅斑はまれで、腫瘍随伴症候群として扱われることが多い点が大きな違いです。 見た目のインパクトも、匍行性迂回状紅斑の方が強いのが特徴です。


まとめ

・輪状の紅斑=すべて同じ病気ではない
・遠心性環状紅斑は比較的よくある
・匍行性迂回状紅斑はまれで、悪性腫瘍との関連を考慮

輪状の発疹が続く場合は、自己判断せず皮膚科での評価をおすすめします。

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