Point
① 同じ薬を飲むたびに「同じ場所」に発疹が出る
② 赤紫色の丸い発疹が特徴
③ 原因薬を避ければ再発は防げる
固定薬疹とは?
固定薬疹は、特定の薬を服用したあとに、毎回ほぼ同じ部位に発疹が出るタイプの薬疹です。
数時間〜1日程度で、
・円形または楕円形の赤い斑
・境界が比較的はっきり
・中央がやや暗赤色〜紫色
といった発疹が出現します。
水ぶくれを伴うこともあります。
なぜ「固定」なの?
体の中に、その薬に反応するT細胞が特定の部位に残るためと考えられています。
再び同じ薬を服用すると、その部位に炎症が起こります。
そのため「毎回同じ場所に出る」という特徴があります。
どこに出やすい?
・口唇
・外陰部
・手足
・体幹
特に口唇や陰部は比較的よくみられます。
原因となりやすい薬
・解熱鎮痛薬(NSAIDs)
・抗菌薬
・風邪薬(総合感冒薬)
市販薬が原因になっていることも少なくありません。
またトニックウォーターで発症することもあります。
診断方法は?
患者様の現病歴やエピソードが大変重要です。使用した薬剤などがはっきりわかっていると診断の参考になります。
疑わしい薬を病変部に貼るパッチテストで診断を行います。
治ったあとは?
炎症が落ち着いたあと、
・茶色い色素沈着
が残るのが特徴です。
同じ薬を再び服用すると、その色素沈着の場所が再び赤くなります。
治療は?
最も重要なのは原因薬の中止です。
・外用ステロイド
・かゆみ止め
で症状を抑えます。
注意点
まれに多発型や水疱型になることもあり、重症例では入院が必要になる場合もあります。
「いつも同じ場所に出る発疹」があれば、薬との関連を疑いましょう。
まとめ
・同じ薬で同じ部位に出る
・境界明瞭な赤紫色斑
・治ると色素沈着が残る
・原因薬回避が最重要
薬を飲んだあとに繰り返す発疹があれば、受診時に服薬歴を必ず伝えてください。