ほくろとは

医学的には「色素性母斑」と呼ばれ、幼少期から徐々に現れることが多い良性の皮膚病変です。
黒く盛り上がったタイプだけでなく、平らなもの、色が薄いもの、毛が生えているもの、生まれつき広範囲に存在するものなど、種類は多岐にわたります。

顔・頭皮・体幹・四肢・爪など、身体のどこにでも発生します。
特に生まれつき大きなほくろ(黒あざ)は、まれに悪性化することがあるため注意が必要です。

ほくろは加齢とともに色が薄くなることもありますが、逆に増えることもあります。
診察では以下を総合的に確認します。 ・大きさ ・色調 ・形状 ・発生時期 ・変化の有無

ほくろと間違えやすい皮膚疾患

ほくろに似た皮膚病変は多く、自己判断が難しい場合があります。
代表的なものは以下です。

・脂漏性角化症(老人性いぼ)
・シミ
・そばかす
・炎症後色素沈着
さらに重要なのは、皮膚がん(悪性黒色腫・基底細胞がんなど)との鑑別です。
当院ではダーモスコピーを用いて詳細に観察し、必要に応じて病理検査を行います。

悪性のほくろの見分け方(メラノーマのサイン)

以下の特徴がある場合は注意が必要です。

  1. 成人してから新しく出てきた
  2. 色が不均一、形がいびつ
  3. 急に大きくなってきた
  4. 直径7mm以上

見た目だけで判断するのは難しいため、気になる場合は下高井戸駅前皮膚科クリニックの診察を受けてください。

ほくろの除去・治療について

ほくろは良性であれば必ずしも治療が必要ではありません。
しかし、以下のような場合には除去をおすすめします。

・引っかかって出血する

・大きくなってきた

・見た目が気になる

 ・癌ではないか不安 当院では保険診療・自費診療の両方に対応し、ほくろの状態に合わせて最適な治療法をご提案します。

保険適用:くりぬき法

小さめのほくろや皮膚腫瘍に適した治療です。
専用の円形メスで病変をくり抜き、病理検査を行います。

・局所麻酔で痛みは最小限 ・処置は数分で終了

・病理検査で良性・悪性の確認が可能

・医学的に必要と判断された場合は保険適用で行います。

【メリット】

・3mm以下の小さいホクロであれば比較的きれいに治ります。
 ほくろよりやや小さい円形の傷跡のイメージです。

・縫合しないので、軟膏外用のみで治ります。


【デメリット】  
・やや陥凹した傷になる場合があります。部位によりやや盛り上がる場合があります(特に鼻の下)。

保険適用:切除・縫縮術

メスで紡錘形に切除し、縫い合わせる治療です。 大きめのほくろや深いほくろに適しています。

【メリット】

・再発しにくい

・比較的大きなほくろにも対応可能


【デメリット】

・抜糸が必要  
・元々のほくろよりやや長い傷跡が残る(時間とともに目立ちにくくなる)

自費診療:炭酸ガスレーザー

美容目的のほくろ除去に適した治療です。 局所麻酔後、レーザーでほくろを蒸散させます。


【料金(税込)】

・3mm以下:11,000円

・1mm追加ごと:+2,200円

【例】

 ・2mm × 2個:22,000円
・4mm × 1個:13,200円

日常生活での注意点

● 紫外線対策 紫外線はほくろが増える原因の一つです。日焼け止めを活用しましょう。

● 刺激を避ける カミソリで引っかけると出血や炎症の原因になります。

● 時々肌に黒い発疹がないか確認しましょう。

 手足のほくろは特に注意 急に大きくなる黒い病変は悪性の可能性があります。
 黒い爪も注意。多くは爪の下の出血ですが、悪性の可能性もあります。

● 自宅でできるセルフチェック(おススメ)

・スマホでほくろを撮影

・定規を一緒に写す

・毎月〜3ヶ月ごとに比較

※変化があれば早めに受診してください。できれば3か月ごとの受診が安全です。

よくある質問(Q&A)

保険適用になりますか?

A:医学的に必要と判断された場合に保険適用となります。美容目的は自費です。

痛みはありますか?

A:麻酔を行うため、施術中の痛みはほとんどありません。

どんな治療がありますか?

A:当院では保険診療(切除・くりぬき法)と自費診療(レーザー)があります。

皮膚がんが心配です

A:ダーモスコピーで確認し、必要に応じて病理検査を行います。すべて保険適応です。

再発しますか?

A:ゼロではありません。治療法により再発リスクは異なります。

跡は残りますか?

A:小さい多少の跡(クレータ状、やや隆起)は残る可能性があります。

子どもでも治療できますか?

A:可能です。ただし施術中に動かないことが必要です。

自然に消えますか?

A:自然に消えることはほとんどありません。

症例写真

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