目次
ルビーフラクショナルレーザーとは
イタリアのQuanta社が開発した本機は、シミやあざの治療において実績のある「ルビーレーザー(波長694nm)」を、細かな点状(フラクショナル状)に分散して照射するシステムです 。
従来の治療がシミの面に対して一気にエネルギーをぶつけるのに対し、この手法ではあえて「照射しない隙間」を設けるのが特徴です 。肌の正常な組織を意図的に残すことで、皮膚本来の再生力を引き出し、治療後の赤みや色素沈着(PIH)といったトラブルを最小限に抑えることが可能になりました 。
顔全体の細かいシミに対して、ダウンタイムを抑えながらも、1回の施術で効率的なシミの改善が期待できます。
従来のスポット照射との比較
最大の違いは、「肌への負担(ダウンタイム)」と「適応するシミのタイプ」にあります 。
- 通常のルビーレーザー(スポット): 濃くはっきりした数個のシミを、ピンポイントで除去したい場合に向いています 。
- ルビーフラクショナル: 顔全体に散らばる細かなシミやそばかすを、毛穴・キメハリなどの肌質改善と同時に行いたい場合に適しています 。
※症状に応じ、両方の照射法を組み合わせる治療も推奨しています 。
| 比較ポイント | 通常のルビーレーザー(スポット) | ルビーフラクショナル |
| 照射の形態 | シミの範囲を「面」で捉える | 微細な「点」を集合させて当てる |
| 術後の保護 | 約14日間のテープ保護が必要 | 不要 |
| かさぶたの状態 | 厚みのあるしっかりした膜ができる | 非常に細かく、目立ちにくい |
| 痛みの感覚 | 輪ゴムで弾かれたような痛み | 中等度(麻酔クリーム使用) |
レーザーフェイシャルとの違い
「通院回数」と「許容できるダウンタイム」で選択肢が変わります 。
- ルビーフラクショナル: 1~2回で変化を実感したい方。多少の赤みは許容できる方向け 。
- レーザーフェイシャル: ダウンタイムを極力ゼロにしたい方。うぶ毛の処理も同時に行いたい方向け 。
| 比較ポイント | ルビーフラクショナル | レーザーフェイシャル |
| メガニズム | 強力な点状のレーザーでメラニンに強く反応する | 穏やかな出力で肌全体を整える |
| 治療頻度 | 1回でも変化を実感しやすい | 回数を重ねて段階的に美しくする |
| ダウンタイム | 赤み(2〜3日)+微細なかさぶた(1~2週間) | ほぼなし |
期待できる効果
- 細かいシミ・そばかす: 本治療において、特に適応が高い分野です。1~2回の照射で改善し、お顔全体の印象を明るくする効果が期待できます。
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス): 根が深いシミにもルビーの光がしっかりと届きます 。
- 大きなシミ: スポット照射ほど一気ではありませんが、回数を経るごとに淡くしていきます 。
- 肌のキメ・ハリ・毛穴: 全体的な加熱効果により、肌の若返り(リジュビネーション)も期待できます 。
経過と副作用のリスク
ダウンタイムについて
- 赤み: 施術後2〜3日は赤みが残る場合がありますが、自然に引いていきます 。
- 微細なかさぶた: 1〜2週間ほど、極小の黒い点(ごま塩状)が浮き出ることがあります。お化粧で十分にカバーできる範囲です 。
- 生活制限: 当日から洗顔やシャワーが可能です。コンシーラーやマスクを活用すれば、翌日からの外出も気になりません 。
炎症後色素沈着(PIH)のリスク
従来の「面」での照射では30〜50%の確率で一時的な黒ずみ(PIH)が生じていました 。ルビーフラクショナルは熱を分散させるため、このリスクを大幅に軽減できています 。
※稀に2〜3カ月後に薄い影が出ることもありますが、数か月で自然に改善することがほとんどです 。
その他の副作用:まれに火傷や白抜け、瘢痕などがありえます。
施術費用
- 全顔ルビーフラクショナル:33,000円(税込)
- ※上記金額には、麻酔クリーム代が含まれております。
(薬剤費、外用代は別)
初診料 ¥1000(税込)
お支払いは現金・クレジットカードのみとなります。
受診から施術までの流れ
まずは医師による診察にて、シミの種類を診断します 。
初回は診察とご説明のみとなります。ご希望の方はご予約をお願いいたします。
適応があると判断された場合、後日の施術予約をお取りします 。
※すでに診察を受け、同意書等の説明が済んでいる患者様は、お電話での施術予約も承っております 。
よくあるご質問
1回で消えますか?
A.多くの方が1回の治療で効果を実感されていますが、シミの深さや種類によっては2〜3回継続することでより満足のいく結果が得られます 。
痛みはありますか?
A.麻酔クリームを使用するため、我慢できないような痛みではありません。
夏場でも治療できますか?
A.可能です。特に大きなマスクの使用が薦められます。ただし、治療前後の徹底した紫外線対策が、仕上がりを左右する重要な鍵となります 。
当院で使用するルビーフラクショナルレーザー治療には、イタリアQuanta System社製の「Q-Plus R」を使用します。 本機器を用いた治療を適正に提供するため、以下の事項を公開いたします。
未承認医薬品等であることの明示
本治療に用いる「ルビーフラクショナル照射」は、医薬品医療機器等法(薬機法)において、国内での承認(あざ等の治療を目的としたスポット照射)とは異なる「目的外使用」となります。
入手経路等
本機器は、当院医師の責任において、国内販売代理店(株式会社ビッグブルー)より正規に購入したものです。
国内の承認医薬品等の有無
国内において、ルビーレーザーを用いたフラクショナル照射(点状照射)によるシミ・肌質改善を目的として承認されている医療機器はありません。
諸外国における安全性等に係る情報
本機器は欧州のCEマーク(医療機器指令)を取得しており、諸外国においてその安全性が確認されています。
主なリスクとして、一時的な赤み、腫れ、微細なかさぶた、炎症後色素沈着(PIH)、火傷、瘢痕(跡が残る)、色素脱失(白抜け)などが報告されています。