目次
1、まとめ
どんな病気?
子どものウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚に感染してできる病気です。手や指、足の裏によくでき、放置すると大きくなったり数が増えたりすることがあります。命に関わる病気ではありませんが、早めに治療を始めることで治療期間を短くできることもあります。
診断
多くは診察だけで診断できます。魚の目やタコなど見た目が似ている病気もあるため、必要に応じてダーモスコピー(拡大鏡)を使用し、正確に診断します。
治療
液体窒素療法を中心に、スピール膏やヨクイニンなどを組み合わせながら治療を行います。お子さまの年齢や性格、イボの場所に合わせ、無理なく続けられる治療をご提案します。
日常生活の注意点
保育園や幼稚園、学校を休む必要はほとんどありません。イボを触ったりむしったりせず、皮膚を健康な状態に保つことが、治療や予防につながります。
その他
当院では毎年多くのお子さまのイボ治療を行っています。初めて液体窒素を受けるお子さまにも配慮し、保護者の方と相談しながら一人ひとりに合った治療を進めています。
2、当院からのメッセージ
「子どもの手に小さなイボができたけれど、そのうち治るかな。」
「足の裏に魚の目のようなものがある。」
「市販薬を使っているのに、だんだん増えてきた。」
このようなお悩みで来院される保護者の方は少なくありません。
子どものウイルス性イボは、とてもよくみられる皮膚の感染症です。
珍しい病気ではありませんが、放置すると少しずつ大きくなったり、数が増えたり、自分の別の場所へ広がったりすることがあります。
特に子どもは、手でイボを触ったり、転んで皮膚に小さな傷を作ったりする機会が多いため、大人よりもイボが広がりやすい傾向があります。
また、足の裏のイボは歩くたびに刺激を受けるため、皮膚の奥へ押し込まれ、治療が長引くこともあります。
一方で、
「液体窒素は痛そう。」
「泣いてしまったらかわいそう。」
「自然に治るなら様子を見てもいいのでは。」
と迷われる保護者の方も多くいらっしゃいます。
確かに子どものイボは自然に治ることもあります。
しかし、治るまでに数年かかることもあり、その間に増えてしまうことも珍しくありません。
当院では毎年多くのお子さまのイボ治療を行っています。
液体窒素が初めてのお子さまは、不安そうな表情で診察室に入って来られることもありますが、年齢や性格に合わせて治療を工夫し、「思ったより大丈夫だった」と笑顔で帰られるお子さまもたくさんいらっしゃいます。
私たちは、「できるだけ早く治すこと」と同じくらい、「安心して治療を続けられること」を大切にしています。
初めてイボができたお子さまも、他院でなかなか治らずお困りのお子さまも、どうぞ安心してご相談ください。
3、子どものウイルス性イボとは
子どものウイルス性イボは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚に感染することでできる病気です。
医学的には「尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)」と呼ばれますが、多くの方は「イボ」として知られています。
保育園や幼稚園、小学生のお子さまによくみられ、特に手のイボ、指のイボ、足の裏のイボが多いのが特徴です。
最初は小さな盛り上がりですが、少しずつ大きくなったり、近くに新しいイボができたりすることがあります。
足の裏のイボは体重がかかるため平らになりやすく、「魚の目」と間違えられることも少なくありません。
子どものイボは自然に治ることもありますが、数か月から数年かかる場合があります。 その間に増えてしまうこともあるため、早めに診断を受けることをおすすめしています。
4、放置するとどうなる?
放置すると、
・イボが少しずつ大きくなる
・数が増える
・手や足の他の場所へ広がる
・兄弟や家族へうつる可能性がある
・足の裏では歩くと痛くなる
ことがあります。
「小さいから大丈夫」と思っているうちに治療期間が長くなることもあるため、気になるできものがあれば早めの受診がおすすめです。
5、子どものウイルス性イボの原因
原因はヒトパピローマウイルス(HPV)です。
ウイルスは健康な皮膚から入り込むのではなく、転んだ時の擦り傷や、乾燥による小さな傷などから侵入します。
子どもは活発に遊ぶため、皮膚に小さな傷ができやすく、大人より感染する機会が多いと考えられています。
また、次のようなお子さまではイボができやすくなることがあります。
| イボができやすいお子さま | 理由 |
| アトピー性皮膚炎がある | 掻き壊しで皮膚に傷ができやすい |
| 手湿疹がある | 皮膚のバリア機能が低下している |
| 乾燥肌 | 小さな傷ができやすい |
| スポーツをしている | 摩擦や外傷が多い |
| 爪を噛む・皮膚を触る癖がある | 自分の他の場所へ広がりやすい |
なお、「プールでもらった」「不潔だからできた」と心配される保護者の方もいらっしゃいますが、そのような単純なものではありません。
誰でも感染する可能性のある、ごく身近な皮膚の病気です。
保護者の方がご自身を責める必要はまったくありません。
6、子どものウイルス性イボの症状
子どものウイルス性イボは、最初は1〜2mmほどの小さな盛り上がりとして現れることが多く、虫刺されや小さなタコのように見えることがあります。
痛みやかゆみがほとんどないため、お子さま自身は気付かず、お風呂や着替え、爪切りの際に保護者の方が見つけることも少なくありません。
一方で、足の裏のイボでは歩くたびに体重がかかるため、痛みが出て初めて気付くこともあります。
また、子どもはイボを気にして触ったり、爪で引っかいたりすることが多く、その刺激によって近くに新しいイボができることもあります。
当院でも、
「最初は1個だけだったのに、数か月で何個にも増えてしまった。」
というご相談は珍しくありません。
イボは小さいうちの方が治療しやすいことも多いため、早めの受診がおすすめです。
子どものイボによくみられる症状
| 症状 | 特徴 |
| 表面がザラザラしている | 最も特徴的な所見です |
| 少し硬く盛り上がる | 触ると硬く感じます |
| 肌色〜白っぽい色 | 周囲の皮膚となじむこともあります |
| 黒い点が見える | 細い血管が固まったものです |
| 少しずつ大きくなる | 数か月かけて大きくなることがあります |
| 周囲に増える | 自分の別の場所へ広がることがあります |
| 足の裏では歩くと痛い | 魚の目と間違えやすくなります |
| 爪の周りでは爪が変形することがある | 治療に時間がかかることがあります |
7、足の裏のイボは魚の目とよく間違えられます
保護者の方から最も多いご相談の一つが、
「魚の目だと思っていました。」
というものです。
特に子どもの足の裏のイボは、歩くたびに体重がかかるため皮膚の中へ押し込まれ、盛り上がりが少なくなります。
そのため、大人が見ても魚の目との区別が難しいことがあります。
実際に、
「魚の目用の市販薬を何か月も使っていた。」
「削っても何度も同じ場所にできる。」
という状態で受診され、診察するとウイルス性イボだったというケースも少なくありません。
魚の目とイボは原因がまったく異なるため、治療方法も違います。
自己判断で魚の目として治療を続けると、改善しないままイボが大きくなったり、数が増えたりすることがあります。
子どもの足の裏のイボと魚の目の違い
| 子どものウイルス性イボ | 魚の目 |
| ウイルス感染が原因 | 圧迫や摩擦が原因 |
| 少しずつ大きくなる | 大きさはあまり変わらない |
| 数が増えることがある | 基本的に増えない |
| 黒い点が見えることがある | 黒い点はみられない |
| 表面はザラザラしている | 中央に硬い芯がある |
| 液体窒素などで治療する | 芯を削り、靴や歩き方を見直す |
「魚の目かイボか分からない」という場合も、お気軽にご相談ください。
8、子どものウイルス性イボの診断
子どものウイルス性イボの多くは、診察だけで診断できます。
診察では、
・できた場所
・大きさ
・表面のザラザラした様子
・黒い点の有無
・周囲への広がり
などを確認します。
必要に応じて、ダーモスコピーという拡大鏡を使用し、皮膚の構造や細かな血管まで詳しく観察します。
通常は採血や痛みを伴う検査は必要ありません。
イボと間違えやすい病気
| 病気 | 特徴 |
| 魚の目 | 圧迫や摩擦によってできる |
| タコ | 皮膚が厚くなった状態 |
| 水いぼ | 表面がつるっとしている |
| 異物によるしこり | トゲなどが原因のことがあります |
| まれな皮膚腫瘍 | 必要に応じて詳しく調べます |
当院では、「本当にイボなのか」という点も丁寧に確認したうえで、治療をご提案しています。
保育園・幼稚園・学校は休む必要がありますか?
結論から言うと、ウイルス性イボがあるだけで保育園や幼稚園、学校を休む必要はありません。
また、登園・登校を制限する必要もありません。
ウイルス性イボは感染症ですが、風邪のように同じ教室で過ごしただけでうつる病気ではありません。
皮膚に小さな傷があり、そこへウイルスが入り込むことで感染すると考えられています。
そのため、
・友達と遊ぶ
・給食を食べる
・手をつなぐ
程度で感染することはほとんどありません。
過度に心配する必要はありませんので、普段どおり学校生活を送っていただいて大丈夫です。
子どものイボがあってもプールには入れますか?
保護者の方から非常によくいただく質問です。
現在のところ、
ウイルス性イボがあるだけでプールを禁止する医学的根拠はありません。
そのため、多くのお子さまは通常どおりプールに参加できます。
当院でも、学校生活を必要以上に制限することはおすすめしていません。
ただし、
・イボをむしらない
・プール後はシャワーでよく洗う
・足の裏のイボは必要に応じて防水テープなどで保護する
といった配慮をすると、より安心です。
学校やスイミングスクールによって対応が異なる場合がありますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
9、子どものウイルス性イボの治療
子どものウイルス性イボは、自然に治ることもある病気です。
しかし、自然に治るまでには数か月から数年かかることもあり、その間にイボが大きくなったり、数が増えたりすることがあります。
特に、
・足の裏のイボが歩くたびに痛む
・手のイボが増えてきた
・爪の周りにできて日常生活に支障がある
・何か月も変わらない
このような場合には、早めの治療をおすすめしています。
現在のところ、イボだけを確実に消す飲み薬や塗り薬はありません。
そのため、治療では患者さま自身の免疫がウイルスを排除しやすい状態を作ることを目標にします。
当院では、お子さまの年齢や性格、イボのできた場所、大きさ、痛みに対する不安などを考慮し、一人ひとりに合わせた治療をご提案しています。
当院で行っている主な治療
| 治療法 | 保険適用 | 特徴 |
| 液体窒素療法 | ○ | 子どものイボ治療の基本となる標準治療 |
| スピール膏 | ○ | 厚い角質を柔らかくし、液体窒素の効果を高める |
| ヨクイニン内服 | ○ | 補助療法として使用する漢方薬 |
| 必要に応じた角質処置 | ○ | 厚いイボで治療効果を高めるために行うことがあります |
イボの状態によっては、これらを組み合わせることで治療効果が高まることがあります。
10、子どものイボに行う液体窒素治療
液体窒素療法は、子どものウイルス性イボに対して最も広く行われている標準治療です。
マイナス196℃の液体窒素をイボに当てて凍らせることで、イボの組織を壊し、体の免疫がウイルスを排除しやすくします。
治療時間は数秒程度で終わることがほとんどで、外来で短時間に受けられます。
当院でも、小さなお子さまから多くの方がこの治療を受けています。
治療後によくみられる反応
液体窒素治療の後には、
・赤くなる
・ヒリヒリする
・水ぶくれができる
・血豆になる
・かさぶたになる
ことがあります。
これらは多くの場合、治療による正常な反応です。
特に足の裏のイボでは、十分な治療効果を得るためにしっかり凍らせる必要があり、水ぶくれや血豆ができることも珍しくありません。
保護者の方が驚かれることもありますが、多くは数日から1〜2週間ほどで自然に改善します。
心配な症状があれば、いつでもご相談ください。
どのくらい通院しますか?
一般的には、1〜2週間に1回程度の通院をおすすめしています。
小さなイボなら数回で改善することもありますが、
・足の裏のイボ
・爪の周りのイボ
・何個もできているイボ
では、数か月以上かかることも珍しくありません。
見た目がきれいになっても、皮膚の中に感染した細胞が残っていることがあります。
自己判断で治療をやめると再び大きくなることがあるため、医師から終了の説明があるまでは通院を続けることをおすすめしています。
液体窒素は強く当てた方が早く治りますか?
保護者の方からよくいただく質問です。
一般的には、ある程度しっかり凍らせた方が治療効果は高くなる傾向があります。
しかし、その分、
・痛みが強くなる
・水ぶくれが大きくなる
・足の裏では歩きにくくなる
こともあります。
そのため当院では、お子さまの年齢や性格、イボの場所、通園・通学への影響なども考慮しながら、治療効果と痛みのバランスを見て強さを調整しています。
11、お子さまの痛みに配慮した治療
子どものイボ治療では、「一回で強く治療すること」よりも、「最後まで治療を続けられること」が大切だと考えています。
液体窒素を初めて受けるお子さまは、不安から泣いてしまうこともあります。
しかし、一度怖い思いをすると、「もう病院へ行きたくない」となってしまい、途中で治療をやめてしまうケースもあります。
当院では、お子さまが安心して通院できるよう、
・年齢に応じて液体窒素の強さを調整する
・足の裏の厚いイボにはスピール膏を併用する
・必要に応じてヨクイニンを併用する
・お子さまの気持ちを大切にしながら治療を進める
ことを心がけています。
保護者の方にも治療の目的や見通しを丁寧にご説明し、不安をできるだけ減らせるよう努めています。
12、スピール膏について
スピール膏は、サリチル酸を含む貼り薬で、厚く硬くなった角質を柔らかくする作用があります。
特に足の裏のイボでは、厚い角質が液体窒素の効果を弱めてしまうことがあります。
そのため、
・イボを柔らかくする
・液体窒素が効きやすくなる
・厚い角質を取り除きやすくなる
ことを目的に併用することがあります。
すべてのお子さまに必要ではありませんが、足の裏のイボでは有効な治療法の一つです。
13、ヨクイニンについて
ヨクイニンは、ハトムギから作られた漢方薬です。
昔からイボの治療に使用されており、保険診療で処方できます。
ヨクイニンだけでイボが治るわけではありませんが、液体窒素療法と組み合わせることで改善を助けることがあります。
比較的副作用が少ないため、小児でも使用しやすい薬です。
14、当院の小児イボ治療への考え方
当院では、「子どもが安心して通院できること」を何よりも大切にしています。
液体窒素治療は確かに効果的ですが、お子さまにとっては不安を感じやすい治療でもあります。
だからこそ、
・正確な診断を行うこと
・必要以上に怖がらせないこと
・保護者の方にも治療内容を分かりやすく説明すること
・お子さま一人ひとりに合わせて治療を調整すること
を大切にしています。
「液体窒素が怖くて治療を受けられるか心配。」
「他院で治療しているけれど治らない。」
「自然に治るのを待つべきか迷っている。」
このようなお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。
保護者の方と一緒に、お子さまにとって最も負担の少ない治療方法を考えてまいります。
15、保育園・幼稚園・学校生活で気を付けること
子どものウイルス性イボが見つかると、
「保育園へ行っても大丈夫ですか?」
「学校でうつしませんか?」
「プールは休ませた方がいいですか?」
と心配される保護者の方がたくさんいらっしゃいます。
しかし、ウイルス性イボがあるだけで日常生活を大きく制限する必要はほとんどありません。
必要以上に心配せず、普段どおりの生活を送りながら治療を続けることが大切です。
保育園・幼稚園・学校は休む必要がありますか?
休む必要はありません。
ウイルス性イボは感染症ですが、風邪のように同じ部屋で過ごしただけでうつる病気ではありません。
そのため、
・保育園
・幼稚園
・学校
・習い事
を休む必要はありません。
また、
・友達と遊ぶ
・同じ教室で勉強する
・給食を一緒に食べる
・手をつなぐ
程度で感染することもほとんどありません。
お子さまには、これまでどおり安心して学校生活を送っていただけます。
子どものイボがあってもプールには入れますか?
保護者の方から最も多くいただく質問の一つです。
現在のところ、
ウイルス性イボがあるだけでプールを禁止する医学的根拠はありません。
そのため、多くのお子さまは通常どおりプールへ参加できます。
ただし、
・イボをむしらない
・プール後はシャワーで体を洗う
・足の裏のイボは必要に応じて防水テープなどで保護する
といった配慮を行うと、より安心です。
学校やスイミングスクールによって対応が異なることがありますので、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。
16、ご家庭でできる予防とケア
子どものウイルス性イボは、ご家庭でのちょっとした工夫も治療の助けになります。
「特別なことをしなければいけない」と考える必要はありません。
毎日の生活の中で無理なく続けられることを心がけましょう。
イボを見つけたら早めに受診しましょう
子どものイボは自然に治ることもありますが、数年かかることもあります。
その間に、
・大きくなる
・数が増える
・足の裏のイボが痛くなる
ことも少なくありません。
小さいうちの方が治療しやすいことも多いため、気付いたら早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
イボを触ったりむしったりしないようにしましょう
お子さまは気になって、
・触る
・つまむ
・爪ではがす
ことがあります。
しかし、その刺激で皮膚に小さな傷ができると、ウイルスが周囲へ広がり、新しいイボができる原因になります。
強く叱るよりも、
「触らないようにしようね。」
と優しく声をかけたり、必要に応じてテープで保護したりする方が続けやすいこともあります。
アトピーや手荒れも一緒に治療しましょう
ウイルスは皮膚の小さな傷から感染します。
そのため、
・アトピー性皮膚炎
・手湿疹
・乾燥肌
などがあると、イボができやすくなったり、広がりやすくなったりすることがあります。
皮膚を健康な状態に保つことは、イボの治療や予防にもつながります。
爪は短く切っておきましょう
爪が長いと、無意識にイボを引っかいてしまうことがあります。
また、掻き壊した部分から別の場所へ広がることもあります。
爪を短く整えておくことは、イボだけでなく皮膚トラブル全般の予防にも役立ちます。
家族にうつりますか?
可能性はありますが、一緒に生活しているだけで簡単にうつる病気ではありません。
そのため、
・洗濯を別にする
・食器を分ける
・一緒にお風呂へ入らない
といった対応は通常必要ありません。
大切なのは、
・イボをむしらない
・触った後は手を洗う
・皮膚を健康な状態に保つ
ことです。
必要以上に神経質になる必要はありません。
17、よくあるご質問
Q. 子どものイボは自然に治りますか?
はい。子どものウイルス性イボは、免疫の働きによって自然に治ることがあります。
しかし、治るまでには数か月から数年かかることもあり、その間に大きくなったり、数が増えて別の場所へ広がったりすることも少なくありません。特に足の裏のイボは、歩く刺激で皮膚の奥へ入り込みやすいため、治療に時間がかかる傾向があります。
また、「魚の目」だと思って様子を見ていたら実はイボだった、というケースもよくあります。
小さいうちに治療を始めた方が、結果的に期間も短く、お子さまの負担も少なく済むことが多いです。気になるできものがあれば、お早めに皮膚科へご相談ください。
Q. 液体窒素はとても痛いですか?
一瞬、強い冷たさや痛みを感じることがあります。
ただし、治療自体は数秒で終わることがほとんどです。
当院では、お子さまの年齢や性格に合わせて液体窒素の強さを調整し、できるだけ安心して治療を受けられるよう心がけています。
Q. 子どもが泣いてしまっても治療できますか?
もちろん可能です。
冷たい液体窒素の治療は、初めてのお子さまにとっては怖くて泣いてしまうのが当たり前です。
当院では痛みに対して大きな不安をお子様が持っている場合、まずは軽く短時間のみ液体窒素を当てたり、がんばって貼り薬を貼ることから始めたりと、お子さまの様子や性格に合わせて、ゆっくりステップを踏んで進めていきます。どうぞ安心してお気軽にお連れください。
Q. 足の裏のイボは歩いても大丈夫ですか?
歩いていただいて問題ありません。
ただし、痛みが強い場合には無意識に足をかばって歩くようになり、膝や腰を痛めるなど日常生活に支障が出ることもあります。
歩くたびに痛むときは、市販のクッション性があるパッドを当てたり、柔らかいインソール(靴の中敷き)を活用したりすると痛みが和らぎやすくなります。痛みを我慢しすぎず、どうぞお早めにご相談ください。
Q. 市販薬だけで治せますか?
市販薬で改善することもありますが、自己判断で治療を続ける際には注意が必要です。
特に、足の裏のイボは魚の目と見分けがつきにくく、「魚の目だと思って市販薬を使っていたら、実はウイルス性イボだった」というケースは少なくありません。自己判断のまま治療を続けると、改善しないうちにイボが大きくなったり、数が増えたりすることがあります。
「なかなか治らない」「本当に魚の目なのかイボなのか分からない」と感じたら、ご自身で削ったり治療を続けたりする前に、一度皮膚科へご相談ください。
Q. イボを削れば早く治りますか?
いいえ。
表面だけを削っても、皮膚の中にウイルスに感染した細胞が残っているため、再び大きくなることが少なくありません。
また、ご家庭で削ると周囲へ広がる原因になることもあります。
Q. 他院で治療していても診てもらえますか?
もちろんです。
子どものイボは、場所や大きさによって治療期間が大きく異なります。
現在の状態を確認し、お子さまに合った治療方法をご提案いたします。
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Q. イボが黒くなってきました。悪化していますか?
必ずしも悪化しているわけではありません。
イボの中に見える黒い点は、細い血管が固まったものであることが多く、ウイルスそのものではありません。また、液体窒素治療後には血豆やかさぶたができ、黒っぽく見えることもあります。多くは治療による正常な経過です。
ただし、急に大きくなったり、強い痛みや赤み、膿が出たりした場合は、別の病気や細菌感染を合併している可能性もあるため、早めにご相談ください。
Q. 液体窒素治療の後に水ぶくれや血豆ができました。大丈夫ですか?
はい、多くの場合は心配ありません。
液体窒素でイボをしっかり凍らせると、水ぶくれや血豆ができることがあります。これは治療による正常な反応で、多くは1〜2週間ほどで自然に改善します。
無理につぶしたり皮をむいたりせず、そのまま清潔に保つことが大切です。痛みが強い場合や、水ぶくれが非常に大きい場合はお気軽にご相談ください。
Q. イボが痛くなくても治療した方がいいですか?
はい、治療をおすすめしています。
子どものウイルス性イボは痛みがないことも多く、「そのうち治るだろう」と様子を見られることがあります。しかし、その間に大きくなったり、数が増えたり、自分の別の場所へ広がったりすることも少なくありません。
特に足の裏のイボは、歩く刺激によって皮膚の奥へ入り込み、治療に時間がかかることがあります。小さいうちに治療を始めた方が短期間で改善することも多いため、早めの受診をおすすめしています。
Q. 治療中でも運動や習い事はできますか?
ほとんどの場合、普段どおり続けていただけます。
ただし、足の裏のイボを強めに液体窒素治療した後は、一時的に歩きにくくなったり、運動時に痛みを感じたりすることがあります。
運動会や試合、大切な大会などを控えている場合は、治療のタイミングや強さを調整することもできますので、遠慮なくご相談ください。
Q. 治ったと思ったのに、また同じ場所にできました。なぜですか?
見た目には治ったように見えても、皮膚の奥にウイルスが残っていると、同じ場所に再びイボができることがあります。また、一度治っても別の種類のヒトパピローマウイルス(HPV)に感染し、新しいイボができることもあります。
子どものウイルス性イボでは、再発は決して珍しいことではありません。特に治療を途中でやめてしまった場合や、アトピー性皮膚炎や手湿疹などで皮膚のバリア機能が低下している場合は、再発や新たな感染が起こりやすくなることがあります。
再発した場合も、小さいうちに治療を始めた方が改善しやすいことが多いため、気になるできものを見つけたら早めに皮膚科へご相談ください。
Q. 兄弟にも同じようなイボがあります。一緒に診てもらえますか?
もちろんです。
子どものウイルス性イボは兄弟で同じ時期にみられることもあります。当院では、ご兄弟それぞれのイボの大きさや場所、年齢に合わせて診断・治療を行っています。
ご家族でまとめて受診される方も多くいらっしゃいますので、お気軽にご相談ください。
Q. イボが治った後も気を付けることはありますか?
イボが治った後も、皮膚を健康な状態に保つことが大切です。
アトピー性皮膚炎や手湿疹、乾燥肌があると、皮膚のバリア機能が低下し、新たなイボができやすくなることがあります。
保湿を続け、皮膚を掻き壊さないように心がけましょう。また、新しいできものを見つけた場合は、早めに受診することで治療期間を短くできることがあります。
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