インフルエンザワクチンとは?
病気になるより、予防したほうが明らかによいと思います。ワクチンは病気の予防に役立つ代表的な薬物のひとつです。
インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルス自体を化学処理して、死んだインフルエンザウイルス自体の一部を利ワクチンです。これを不活化ワクチンと呼びます。弱毒化した生きている病原体を使用する生ワクチンに比べ、効果の持続時期間は短いものの、妊婦に使用できるなどの安全性にすぐれた面を持ちます。
インフルエンザとは?
インフルエンザは、ひどい風邪に似た症状を起こす、インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。わが国では毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月頃に患者数が増加し、4~5月にかけて減少していきます。時に夏季など他の時期に流行することもあります。潜伏期間は1~3日間で、通常38℃以上の高熱、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛、咳、鼻水などのひどい風邪症状がでます。1週間くらいで回復しますが、高齢者や免疫が弱っている方は重症化や死亡のリスクが高まります。小児では中耳炎の合併、熱性痙攣や気管支喘息、脳症になることもあります。
インフルエンザワクチン予防接種の効果
インフルエンザワクチンの予防接種により、完全にインフルエンザを予防できるわけではなく、インフルエンザにかかりにくくしたり、かかっても重症化を防ぐ効果が期待できます。我が国の高齢者での調査では約45%の発病を阻止し、約80%の死亡を阻止する効果があったようです。
接種時期
インフルエンザワクチン予防接種の効果が出るのに2週間かかり、その効果は5か月続きます。よって、インフルエンザがはやる時期(12月~3月)を考えると12月までに接種をしたほうがよいと思われます。12月以降の接種も可能です。
費用
1回3,600円(税込み) お支払いは現金のみです。区の助成制度は使えません。
※ワクチンの在庫の有無については当ホームページ新着情報にてお確かめください。
当院での対象者
対象者
小学生以上(小学生未満の患者様は最寄りの小児科様などでお願いいたします)。
妊娠中の方においては、妊娠13週以降の方。
回数
1~2回
注1) 13歳以上は1回接種です。
注2) 13歳未満は2~4週間間隔をおいて2回接種が基本です。
- ※ 15~19歳の患者様は保護者様の付き添いが望ましいですが、保護者同意書を事前にいただければ単独での接種も行います。事前にワクチンの予診票を取りにいらしていただき、予診票の記載と保護者のサインをご記入いただければ接種可能です。
- ※ 6~14歳の方は保護者様に同伴していただけないと接種できません。
- ※ 妊娠中の方は当院では妊娠13週以降の方が対象です。ただし、かかりつけの産科の先生に接種可能か必ず確認していただき、確認がない場合は接種できませんのでご了承ください。12週以内の妊婦の方は最寄りの婦人科、内科などでご相談ください。
接種できない方
- 他のワクチンを受けた方は、生ワクチンは27日以上、不活化ワクチンは6日以上間隔をあけないと原則インフルエンザワクチンは接種できません。
- 過去にインフルエンザワクチンによるアレルギーがあった方。
- 現在、発熱する感染症にかかっている方など。
副反応
注射をした部分が赤くなって腫れたりすることがあります。その他アレルギー反応など。
接種までの流れ
予約制ではありませんので、ご都合のよい日に受診ください。ただし、ワクチンの在庫の有無を当ホームページ新着情報にてあらかじめお確かめください。
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受付にてインフルエンザワクチンの予診票と説明書をお渡ししますので、こちらに記入いただきます。未成年の方は、保護者同意書を保護者様に記入いただく必要があります。また体温測定もしていただき、順番になりましたら院長による診察の上、ご理解いただければ接種を行います。
- ※ 他の保険診療や自費治療と同時にワクチン接種が可能です。
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気分が悪くない等なければ、帰宅していただきます。