水いぼ(伝染性軟属腫)

水いぼとは?

水いぼはプールなどでうつる病気です。体や四肢にプツプツができます。つまんで取る治療もありまますが、自然に治ることがほとんどです。

原因

伝染性軟属腫ウイルスが皮膚にうつることによって発生します。多くは子供の体や四肢に水いぼがあるので、裸で体同士が接触しやすく、またビート板などを共有するプールでうるる場合もあります。

症状

体や四肢に肌色~やや赤みをもったプツプツが複数できます。陰部や顔にできる場合もあります。よく見るとプツプツの表面がくぼんでいます。スマホのライトを当てると見つけやすいです。水いぼのあたりが湿疹化したり、掻いてとびひになることがあります。

治療

放置しても数か月(場合によっては年単位)で自然治癒します。ピンセットで除去したり、液体窒素で凍結する方法もあります。ピンセットで取る場合は痛みを伴うので、痛み止めのテープ(ペンレステープ)をあらかじめ貼ってからとることもありますが、痛みが完全になくなるわけではありません。

スキンケア

乾燥肌であれば保湿剤外用、アトピー性皮膚炎など湿疹があればステロイド外用などを行い、皮膚の状態を整えておくとよいです。

クリニックからのお願い

水いぼは自然治癒しますので、必ずしも取る必要はありません。水いぼがある場合、プールに入れるかどうかは昔から議論されております。

シラミ症

子どもに多いのは頭にみられる頭ジラミです。シラミが、頭同士の接触、頭を掻いたてで他のこどもの頭を触る、タオル・枕・帽子などの共有などにより感染します。診断は毛についたグレーの卵を顕微鏡で見つけることです。治療はクシで卵を除去したり、駆除専用のシャンプー(スミスリンシャンプーなど)を使用したりで行います。最近、スミスリンが効かないシラミが増えているといわれています。

シラミが髪の毛について、繁殖します。寝具やタオルの共用や掻いた手で他のお子様の頭を触るなどでうつります。顕微鏡でシラミ成虫や卵を確認すれば診断できます。治療はスミスリンシャンプーなどの市販薬で行います。寝具やタオルは加熱処理が望ましいです。

伝染性紅斑(リンゴ病)

ウイルスによるうつる病気です。顔や腕や脚に赤い発疹ができます。春から初夏にかけて流行り、年長児~学童に多いです。大人も感染しますが、症状が重いことがあります。1週間くらいで自然に治ります。妊婦さんや特殊な貧血の方にうつさないように注意が必要です。

手足口病

ウイルスによるうつる病気です。風邪症状に続いて、口内炎、手足に赤い発疹を伴った水疱ができます。乳幼児に発生し、夏に流行ります。1週間前後で自然治癒しますが、まれに髄膜炎になることがあり、注意が必要です。