ウオノメ・タコとは?

足底や足の指を中心に、皮膚が固く盛り上がった状態です。芯があり痛みを伴うものを魚の目といいます。タコは通常痛みはありません。ウオノメは鶏眼、タコは胼胝ともいいます。

原因

ウオノメは歩行時などに足の一部に圧力が続けて加わり、そのため皮膚が硬く盛り上がるために発生します。靴が合っていないことが多いと言われています。そのほか、足の変形、歩き方、体重なども関係します。盛り上がった硬い皮膚の一部(ウオノメの芯)が皮膚に食い込むようになっているため、歩行時に痛みがでます。タコは、同様に外部からの刺激で発生しますが、硬くなった部分が平らの形をしており、皮膚に食い込まないため、あまり痛みが出ないこともあります。例ペンだこ。

症状

ウオノメは足底や足の指などに硬く盛り上がった皮膚ができます。歩行時などに痛みが出ます。タコも同様に皮膚が盛り上がっていますが、痛みはないこともあります。

診断

足や手などの発生部位やその形状で診断します。ウイルス性いぼや足底粉瘤と区別が必要です。特にウイルス性いぼは感染するので、早めの治療が必要です。

治療

メスなどの器具で削るのが一番手っ取り早いです(保険適応)。そのほか、スピール膏で柔らかくして削ったり、市販のドーナツ状のパッドをあてることもあります。靴が足に合っているか、しかるべき靴屋さんでみてもらうのがよいでしょう。

足の形、歩き方、重心のバランスなどの毎日の刺激で決まった場所にできることが多いので、繰り返しがあります。硬いところをとって痛みがなくなっても、毎日の生活で同じところに負荷はくりかえしがありますので、同じ場所に繰り返すことが多いです。硬くなって少し痛みが出るようでしたら早めに処置をして痛みが出ないようにコントロールしていくケースがほとんどです。痛みが出ないように工夫しつつ、かたくなったら削る、をくりかえしてうまくお付き合いしていただくことになります。硬くなったり、お痛みが出てきたら受診していただければいつでも処置をさせていただきます。

当院からのお願い

  • 糖尿病の方はウオノメやタコから感染症が発生し、足の壊疽(えそ)になることもあります。糖尿病の方は痛みを感じる神経が弱ってるため、痛みを感じないうちにばい菌が入っていることもありますので毎日入浴時に足を観察し、タコやウオノメがあれば早めに受診をお願いします。
  • お年寄りの方は、ウオノメの痛みにより歩き方が偏り、膝や腰を痛めることもあります。また、痛みのために外出がおっくうになれば、認知症の進行にもつながりかねません。ご自分で削るのは難しいと思いますので、痛みを感じれば早めに受診をお願いいたします。